外部空間(借景・空・四季・庭の植栽等)の変化を内部空間に引き込み一体とする。さらに時間の経過と共に味わいや風合いが増す素材(木・土・紙・草)を用いる。
植栽は四季の移り変わりや風を感じられ、決して同じ表情は見せません。空の雲も同じですよね。
太陽は季節により入り方もその量も変わります。それをどこにどうやってどれくらい入れるか操作することで、日時計という「変化」になるし、人は温かいところを求めて居場所を替える。
「変化」の操作は住まいの工夫はもちろんですが、住まい手の工夫次第でもあります。
さらに室内の空気感や連続性、各部屋の繋がりだけではない、素材の「経年変化」が味わえる空間を加えることで、飽きることなくいつまでも愛着を持つ、住まいと住まい手の関係性が成り立つと考えます。
木は傷つき日に焼け、手垢で汚れて黒くなる。土も紙も草も寿命があるけれども、その度に修復するなり塗り替え・張り替えをすればよく、いままでお世話になった素材は自然に戻せます。
住まい手も住まいに馴染むように、素材達も徐々に住まいの「空間」に相応しく馴染んでくるのです。
変わらぬモノと汚れぬモノはいつまで経っても変化が無く、面白みもありません。
人間の生き方も同じですよね。